2012年4月17日火曜日

OKCのブログ: 2012年1月


皆さま、おはようございます。毎日、寒い寒いというのが挨拶がわりになっていますが、今朝はこの冬一番のさくさということで、一段と寒い朝になりました。東京でも最低気温1度を切っており、日中でも6度までしか上がらいという予報です。昨年の冬でも6度以下という気温は3日間しかないということを聞くと、今日の寒さは普通ではないというということが分かりますね。今日は、マスクやマフラーに手袋やホッカイロで完全武装?でご出勤下さい。

さて、今朝の日経トップニュースは、「米、日本に大幅削減要求へ」という見出しで、米政府によるイラン核開発疑惑への対応を巡り追加制裁を軸に米欧が包囲網を加速している一貫として、日本にもイラン産原油輸入の大幅削減を求めていることが報じられています。本日は都内でガイトナー財務長官が野田佳彦首相や安住淳財務相との会談がおこなわれ「日米が緊密に協議」して共同声明を出す他、今週末には仏のジュペ外相も来日して制裁への理解と協力を求める動きとなっており、日本もイラン制裁に更なる協力姿勢を示さざるを得ない状況になっています。


人々が刑務所に何を食べている

一方、すでにガイトナー米財務長官と会談した中国の温家宝国家主席や習近平国家副主席は、米側の制裁協議に耳を傾けたものの追加制裁には慎重な姿勢をを示しており、中国外務省の記者会見では「中国は発展途上の大国であり、エネルギー需要が増えるのは合理的だ」と主張。「イランとの協力は正常で透明なもので、国連安全保障理事会の如何なる決議にも違反しない」と、原油輸入を見直す考えがないことを強調しています。ロシアも中国同様に「問題は外交手段によって解決すべきだ」という姿勢を示しており、米欧主導の追加制裁に同調するかどうかは不透明な状態です。


法律扶助弁護士になるためのステップは何ですか

イラン産原油の輸入量トップは中国で2位が欧州連合(EU)、3位が日本となっています。このうち欧州連合27カ国はすでにイラン産原油輸入禁止で合意していますが、日中両国がこれに加わらねば、実質的にイランへの資金源を絶つことはできず、米欧主導の追加制裁の結果次第では、緊張続くイスラエルとの戦争やホルムズ海峡の閉鎖を巡る中東紛争へと事態が深刻化する動きとなっています。すでに米国は、9千名の兵士をイスラエルに送り込んでおり、シリアやイラン沖には米国やロシアの空母が停泊、英仏海軍も集結するという戦争直前状態になっています。

こうした緊張状態のなか、イランのアハマディネジャド大統領は中南米の反米諸国を歴訪しており、ベネゼエラ、ニカラグア、エクアドル。キューバと反米同盟の結束を国際社会にアピールして包囲網に対抗し、欧米を揺さぶろうという動きを見せています。こうした反米諸国連合に中露が加わらなければ、実質的な影響力はないものの、イランが核を持つことに対する核保有国イスラエルの反発は非常に強く、米欧がイスラエルを抑えられなければ、即戦争勃発という状態が続いています。


フロリダ州タンパでの委任状を提出する場所

仮にホルムズ海峡封鎖や中東紛争が勃発すると、日本への原油輸送は即停止となることが考えられ、これが数ヶ月に渡り長期化すると日本の産業も我々に暮らしにも大変な影響が出てきます。また、世界的な原油不足でエネルギー価格は高騰し、日本経済は危機的な状況を迎えることにもなりかねません。本来であれば、中東各国と良好な関係を築いてきた日本が米欧とイランとの仲介役として、平和裏にイスラエルやイランの関係が落ち着く交渉を進められれば良いのですが、それだけの外交交渉が出来るような政治家もおらず、ここはいつも通り米国の言うとおりにせざるを得ないようです。経済大国を目指した日本の実態とは、独立国というよりは米国の一部でしか生きられない国であったということのようですね。


中東が駄目なら世界の何処かからエネルギーを買えば良いという楽観的な見方も日本国内にはあるようですが、原発停止が世界中で進むなかでは、一人日本だけが安定的にエネルギーを確保するなどと言うことは夢物語にすぎません。ここは、真剣にこれからの日本の生きる道を考えおかねばならないのではないでしょうか。財政赤字でお金もない、自らを守る防衛力もない、外交交渉も弱いという日本が如何にして乱世の世界を生き抜くのか。世界の緊張状態はピークに向かって急速に進んでいます。

本来であれば、小沢さんのような大物?政治家が、日本をまとめて大改革を行わねばならないのでしょうが、今の裁判を見ていると、この人の人間性にも大きな疑問符がついてしまいそうです。結局は、カネの力で弱い議員をまとめていたにすぎず、とても世界の大物と渡り合うような戦略も戦術も持ち合わせず、単にお金集めと選挙で勝つことしか得意技はなかったようですね。勝っても負けても小沢氏がこの裁判で失うものは、とてつもなく大きいのではないでしょうか。



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