神保哲生のvideonews.comより。
全55分のうち、前半は早くも始まった福島県での原子力ムラによる新たな利権漁りについて。
後半は、「続報・尿からセシウムが検出された子供たちのその後」。
今、福島県の児童に何が行われているのか-
科学者たちによる「信じられないほどの犯罪的な行為」が、福島でいまだに平気で行なわれている実態について。
前半の原子力ムラの利権漁りについては、別のいくつなの情報と組み合わせて、後に包括的な記事にします。
今回は、後半部分の「福島の児童に、今、何が行われているのか」について。
動画は、こちら↓
一回目の尿検査でセシウムが検出された子供たちが、3ヵ月後に二回目の尿検査を受けた
藍原氏の話は、あちこちワープしてしまうため、動画に忠実に文字起こしをしていません。管理人の方で、理解しやすさを優先して、前後の話をまとめて、再編集しています。
動画の0033:50から文字起こし。
藍原:
今年5月に、(福島県の)10人の子供の尿を検査したところ、セシウムが検出されたことは、vdeonews.comで報告したんですけれど、この同じ10人の子供たちが再び、尿検査を受けました。
ただ、今回は、前回の検査のときの10人に加えて、新たに別の子供5人が検査に加わって15人の検査が行われ、その結果が出ました、という報告です。
これは福島老朽原発を考える会「放射能測定プロジェクト」の青木さんとか、子供たちを放射能から守る福島ネットワーク、略称「子供福島」というんですが、そのお母さんたちが協力して毎回やっているんですが、今回はその二回目です。
この10人の子供のうち、9人の子供は前回と比べてセシウムの検出の値が、20~70%以上低くなったんです。前回のセ シウム検査のときより、2~7割、数値が下がったということです。
ところが、たった一人ですが、ほぼ横ばいか、前回より微増の数値が出たという子供が出ました。
また、今回、新たに加わった5人のうちの一人の男子高校生なんですけれども、今回の全部で15人のうち、最高の数値を示したのです。
どういった理由で、こうした数値が出たのか、福島老朽原発を考える会や子供福島の団体が考えたところ、今回の検査で前回の数値より下がったという9人は何をしたかというと、山形県、北海道、宮城県など他県に避難していたり、一時的に、福島県を離れて過ごしたという子供たちなんです。
神保:
追加被曝がほとんどなかったということですね。
藍原:
そうです。追加被曝を避けるような行動を取っていたと。
まあ、水とか飲食に気をつけたり、マスクを着けたり…。
一回目の検査の結果は、その10人の子供たちにも知らされており、「やっぱり内部被曝していたんだ」ということで衝撃を受けて、それまでの食生活や生活習慣など、あるいは行動範囲なんかにも気をつけて継続的に内部被曝をしないような方法を取ったということです。
一人だけ横ばい、もしくは微増の子供は、福島県内産の野菜をよく食べていたということが親から報告されています。
この子は他県に避難した他の9人と違って、福島県内にとどまっていて県内の野菜をよく食べていたということです。
(管理人:
NHKスペシャで、大塚元厚労副大臣は「野菜の放射能検査は、検査体制が追いつかないので、規制値を超えた野菜の流通を完全に止められてはいない」と、野菜の安全性を否定しています)
あと、この子は、文化部の部活に入っているんですが、学校の近くの側溝から被曝したんではないかと、親御さんは、この子の暮らしぶりを振り返って見て、そう言っていました。
神保:
部活の教室の窓を開けていて、そのときに側溝に溜まっていた放射性物質が風に舞って教室内に入ってきたのかもしれませんね。
内部被曝ですから、側溝のそばにいるだけでは、そのときは外部被曝しますが、内部被曝はしませんものね。
でも県内にいた子供は、前回の検査のときから下がっていなくて、県外に出ていた子供は下がったということが顕著に出てしまったということですね。
(体内のセシウムの値が)下がったということについては、崎山先生や矢ヶ崎先生のときもやりましたけど、物理学的半減期と生物学的半減期があって、時間が経つと少しずつ体外に出て行くと。
ただし、ストロンチウムのような核種は骨に蓄積されてしまうので、なかなか出て行きませんけど。
� �うでないと、数値が下がったということの説明がつきませんものね。
藍原:
矢ヶ崎先生もおっしゃられていたように、半減期が短いということは、崩壊が短期間で集中的に行われるということなので、子供に対する影響というのは、特に内部被曝に関しては、二度目に検査して数値が下がったからといって、影響が少なかった、ということは決して言えない、ということです。